制服のヴァンピレスロード(著 松本トモキ氏)は女学園で繰り広げられる吸血鬼物の漫画である。
※百合作品だが男性キャラも登場する。ただ男が出たからといって百合作品であることには変わりないから安心してほしい。
吸血鬼物だが、血が流れる描写は無いのでグロ系が苦手な人でも大丈夫な作品。         
                                                      
ストーリーは主人公「入江 夕凪」が帰宅した時に「リン」と名乗る吸血鬼(※男)に吸血されるところから始まる。

吸血された者は極低確率で吸血鬼化するらしく夕凪はリンに吸血されたことにより吸血鬼化してしまう。

吸血鬼化した場合、吸血した者をマスターと呼び、新たに吸血鬼になった者を指導する役目を持つため夕凪はリンと同居することになる。

何度でも言うがこれは【百合作品】であるため、リンと恋愛的な展開になることはないから安心してほしい。

そして大人の事情によりリンの登場は大幅カットされたため女学園メインで話は進んでいくので百合好き歓喜の展開が多い。

ただ、リン含めた男性キャラも皆イケメンでかなり「濃い」性格をしているためもっと登場してほしいとも思う。
                     
夕凪は姫早女子学園高等学校に通っており、美少女に囲まれた学校生活を送っている。

凄く羨ましいが百合に挟まるのは死罪であるため壁になって見守ることにする。

学校で過ごすうちにだんだんと吸血鬼になった実感が湧くが夕凪自身あまり吸血鬼の特性(不老不死等)を良く思っていないため、悩みながらクラスメイトと過ごすことになる。

悩むと言っても深刻な物ではなく終始クラスメイトときゃっきゃうふふしながら話が進んでいく。

これ以上はネタバレ無しでは語れないため吸血シーンや女の子同士のイチャイチャは自分の目で確認してほしい。

正直この作品で一番語りたいところではあるが我慢することにする。
そして私自身この本を購入するきっかけになったのは絵の良さである。もう声を大にして叫びたいくらいに絵が綺麗。

絵が凄く繊細で美しく見ていて飽きない。もはや芸術レベルである。
好みの絵は人それぞれだが一度無料試し読みで見てほしい。
お嬢様学校系が好きな人は皆好きになるだろう。

大人の事情により3巻で完結しているがそれでも濃厚な百合を眺めることができるだろう。
個人的にはどストライクな作品だったためもっと読みたいとは思ったがそれでも十分に良い作品であるため是非一度手にとってみてほしい。